実は違う!?生の生姜と乾燥生姜の効能
古くから、香辛料や臭み消し、そして漢方と、幅広く用いられてきた生姜。
現在でも、身体を温めてくれることから生姜ブームが続いていますよね。
そんな生姜ですが、実は【生の生姜】と【乾燥生姜】で効能が違うことをご存知でしたか?
今回はそんな生姜の効能の違いについてご紹介していきます。
生の生姜の効能とは?
生の生姜は、香辛料や臭み消し、またはスイーツや飲み物など幅広く使われていますよね。
そんな生の生姜には「ジンゲロール」という辛み成分が多く含まれています。
このジンゲロール成分は加熱や酸化によって変質する特性を持っているため、生の生姜でしか摂取できない成分でもあります。
ではジンゲロールにはどういった働きがあるのでしょうか?
強い殺菌力
ジンゲロールには強い殺菌力・免疫を活性化させる働きがあります。
そのため、風邪や感染症の予防ができるんです。
また、強い殺菌力は寄生虫にも効果を発揮します。
よくお寿司屋さんでガリが出されますが、これはジンゲロールの強い殺菌力で食中毒を防ぐためなんですね。
吐き気を緩和
吐き気を引き起こす原因となるセロトニンが体を刺激するのを防ぐため、乗り物酔いや二日酔い、つわりなどの吐き気に効果的です。
発汗させて体を冷やす
ジンゲロールには、体を冷やすために、体の熱を手足に運んだり、発汗を促進する効果があります。
そのため、風邪をひいて熱を下げたい時には生の生姜を摂取するのがおすすめです。
生の生姜を使う場合は、風邪予防や、風邪を引いて体を冷やしたいときに良いということが分かりますね。
では、乾燥生姜はどのような効果があるのでしょうか?
乾燥生姜の効能とは?
乾燥した生姜はお茶やお料理などに使われることが多いですが、この乾燥生姜には「ショウガオール」という成分が含まれています。
ショウガオールは、先程ご紹介したジンゲロールが加熱されたり、酸化することによって生じる成分。
このショウガオールは、乾燥生姜にしか含まれない成分となります。
ではショウガオールにはどのような働きがあるのでしょうか?
体を温める・冷え性の改善
ショウガオールが胃腸を刺激し、血流を促進してくれるため、体の深部から熱を作り出してくれます。
古くから漢方の世界でも「寒さによる腹痛を和らげる」、「体の中を温める」という目的で使われてきたのも乾燥生姜です。
また、生理痛が思いときも、乾燥生姜を上手に利用しましょう。
ダイエット効果
ショウガオールは体を温める効果があるため、代謝をアップしてダイエット効果を得たい方にもおすすめです。
ダイエットのお供に、運動前や、朝のお出かけの前に飲むのもおススメです。
デトックス効果もあるので、体のむくみが気になる方も上手に活用すると良いですね。
免疫力を高める
ジンゲロールよりも抗酸化作用が高いと言われているショウガオール。
生活習慣病の予防、がん予防にも効果的とされています。
また、エイジングケアにもおすすめ。
「生姜」と聞いて思い浮かべる体を温めるという効果は、実は乾燥生姜だけのものだったんですね。
冷え性の方はもちろん、ダイエット中の方、生活習慣病など健康面が気になる方は、乾燥生姜を積極的に摂取するのがおすすめ。
今年の冬は乾燥生姜を上手に活用して、冷え知らずな冬を過ごしましょう!
乾燥生姜の使い方
冷えには乾燥生姜、とはいえ、どうやって使ったら良いのか分からない方も多いと思います。
使い方の例をご紹介しますので、ぜひ参考にされてみてください。
定番!お茶として飲む
乾燥生姜の一番メジャーな使い方が、お茶として飲む、という方法です。
紅茶はもちろん、緑茶、ハーブティーなど、お好みのお茶に少しブレンドして飲むだけでOK。
体を温めてくれる甘酒との相性も良いのでおすすめです。
また、シナモンやカモミールなど、体を温めるハーブと合わせて飲むと、さらに体をぽかぽかに温めてくれます。
料理にプラス
簡単なのは、スープなどに混ぜて使う方法。
インスタントのスープにプラスしても、問題なく召し上がれます。
カレーやトマトスープなど味の濃ゆいものの方が食べやすいですが、ご飯と一緒に炊いて生姜ご飯、鍋のお出汁に入れて生姜鍋、お味噌汁にプラスして生姜汁にしても美味しいです。
乾燥生姜は冬に頼れる必須アイテムなので、ぜひ色々な形で食卓に取り入れてみてくださいね。
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