注意したいハーブティーの副作用やアレルギー、薬との飲み合わせ、持病
- 2014年11月6日
- カテゴリー:悩み・症状別ハーブ活用法,禁忌
ハーブティーは健康や美容に役立つものです。ところがその機能性ゆえに、アレルギー症状や副作用などを引き越すこともあります。また、薬との飲み合わせ、持病(病気)への影響などがある場合があります。
ここでは、ハーブティーを活用する上で注意したいこのような点について具体的なハーブを挙げながら紹介していきます。
ハーブティーにおける注意点
ハーブティーには様々な効能や機能性などがあります。それを活用するというのはハーブティーを生活や美容・健康にいかす方法です。
ところが、ハーブには飲み過ぎに問題があるものや飲み合わせなどによって副作用がでるもの、アレルギー症状が出やすいもの等があります。
アレルギーに関する注意点
ハーブティーは、多種多様な植物から作られており、特定の植物にアレルギーがある人は注意が必要です。特に次のようなアレルギーに注意しましょう。
- キク科アレルギー:キク科の植物はハーブティーとしても多いです。エキナセア、カレンデュラ、カモミールなど代表的なハーブもキク科です。一般的には、ブタクサやヨモギなどによる秋の花粉症の症状がある方はキク科のハーブにアレルギー症状が出ることがあります。
- その他のアレルギー: ミントやラベンダーなども、個人の体質によってはアレルギーを引き起こすことがあります。初めて飲むハーブティーは、少量から試すことが推奨されます。
症状に差はありますが、こうした花粉に重いアレルギーをお持ちの方は注意した方が良いかと思います。ただし、これらに花粉症の症状をお持ちの方でもハーブティーとして飲む分には問題ないという方もいらっしゃいます。
基本的にハーブをサプリメント化したような商品ではなくお茶として利用する程度であればそこまで神経質にならなくてもよいと思います。
薬との相互作用に関する注意点
ハーブティーは、特定の薬と相互作用を引き起こすことがあります。
たとえば鬱や沈んだ気持ちにいいと言われる「セントジョーンズウォート」。その効能などから注目されていますが、薬との飲みあわせは注意が要ります。抗うつ剤、強心剤、鎮痛剤、抗てんかん剤、血液凝固防止剤など様々な薬との相性が悪いとされます。
以下は、特に注意すべきハーブと薬の組み合わせです。
- セントジョンズワート: このハーブは、抗うつ薬や避妊薬、抗血栓薬など多くの薬と相互作用を起こし、薬の効果を弱めたり強めたりする可能性があります。
- ニンニクやイチョウ葉: これらは血液を薄める作用があるため、抗血栓薬との併用で出血リスクが高まる可能性があります。
- アカツメグサ: クマリンを含むこのハーブは、ワルファリンなどの抗凝固薬と相互作用し、血液凝固に影響を与えることがあります。
- バレリアン(セイヨウカノコソウ): 向精神薬や抗ヒスタミン薬の作用を強める可能性があります。
このほかにも薬との飲み合わせによっては、作用、副作用が強く出ることもあります。薬を日常的に飲んでいる方は薬剤師や医師に相談するようにしてください。
その他、持病のある人もハーブに注意
ハーブの持つ薬効成分が病気や薬に対して影響を与えてしまうことがあります。
・リコリス(甘草)
高血圧、糖尿病の人は控えてください
・ホーステール
心臓病、腎臓疾患のある人は控えてください。
・ジュニパーベリー
腎臓疾患のある人は控えてください。
・サフラワー
出血傾向がある人は控えてください。
・エキナセア
免疫系を活性化することで知られており、自己免疫疾患を持つ方には症状の悪化を引き起こす可能性があります。
また、妊娠中や授乳中の方はホルモンに影響をあたえるハーブがありますので控えた方が良いハーブがあります。
安全にハーブティーを楽しむために
ハーブティーを安心して楽しむために、次のポイントに注意してください。
- 医師への相談: 特に薬を服用している場合は、ハーブティーを飲む前に医師に相談することが重要です。
- 少量から試す: 新しいハーブティーを試す際は、少量から始めて体調の変化に注意を払いましょう。
- アレルギーの確認: 自分のアレルギー体質を理解し、アレルギーのあるハーブを避けるようにしましょう。
ハーブティーは、適切な知識と注意を持って楽しむことで、健康維持に役立つ素晴らしい飲み物です。安全に取り入れるために、これらのポイントを常に心に留めておきましょう。
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